2024年06月10日更新
ルーペ・フィアスコ Samurai Cake

ルーペ・フィアスコ、新アルバム『Samurai』から先行シングル「Cake」リリース!

グラミー受賞のシカゴ代表ラッパー、ルーペ・フィアスコが6月28日リリース予定の新作『Samurai』から先行シングル「Cake」を本日公開。新曲では、彼のトレードマークである巧みな韻と比喩を駆使し、複雑な内韻と文学的な詩節でリスナーを魅了する。

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ルーペ・フィアスコ、新アルバム『Samurai』から先行シングル「Cake」リリース!

シカゴ出身のベテランラッパー、ルーペ・フィアスコが、6月28日リリース予定の9作目アルバム『Samurai』からの先行シングル「Cake」を公開した。

ルーペ・フィアスコは、韻を踏んだ巧みなライムを豪華な文学的な詩節に組み立てる独特のスタイルで知られており、新曲「Cake」でもその才能を遺憾なく発揮している。Soundtrakkによる複雑なインストゥルメンタルに乗せて、ルーペ・フィアスコは彼の特徴である柔軟性を駆使し、複雑な内韻と不完全な比喩を組み合わせ、独自の音楽世界を構築している。Soundtrakkのうねるようなメロディーとオールドスクールなパーカッションと相まって、ルーペ・フィアスコはまるでカート・ヴォネガットのようなペンさばきで、膨大なボキャブラリーを披露している。

「Cake」は、アルバムから先行リリースされた2曲目のシングルとなる。先日発表されたニューアルバムのリリース発表とともに、ファーストシングル「Samurai」も公開された。長年のコラボレーターであり友人でもあるSoundtrakkが全面的にプロデュースした、スムースで頭脳的なトラックのミュージックビデオも公開されている。

ニューアルバム『Samurai』は、ルーペ・フィアスコにとって2022年の作品『DRILL MUSIC IN ZION』以来となるアルバムであり、彼のディスコグラフィーの中でも特にパーソナルな作品となっている。アルバム全体を通して、ルーペ・フィアスコは多層的な比喩を駆使した驚くべきリリックを披露し、彼の内面を深く掘り下げている。

ルーペ・フィアスコはアルバムについて、「完全な伝記ではないけれど、俺の個人的な体験が全てのトラックと結びついている。レコードの中の多くは自分自身なんだ。アーティストとしての人生を織り交ぜている。『サムライ』という言葉は『仕える』という意味。俺が長年関わってきたラップ・コミュニティ全体において、他の人々に奉仕する必要があるということを意味しているんだ。ラップ以前に、格闘技は僕の人生のすべてだったし、今でも僕の人生において大きな役割を果たしている。このアルバムは僕であると同時に、僕の好きなアーティストたちの言葉からインスピレーションを得たもの。作品の全体的なテーマは、エンターテインメント業界に身を置く者が経験する絶え間ない戦いを物語っているんだ。その中でも守るべきものがある、というね。」と語っている。

2006年のデビューアルバム『Food & Liquor』でシーンに登場したルーペ・フィアスコは、シカゴ出身のラッパーであり、レコードプロデューサーである。2008年の第50回グラミー賞では『Food & Liquor』からの「Daydreamin'」がBest Urban/Alternative Performanceを受賞し、その名を世に知らしめた。自らが率いるパンクバンド「Japanese Cartoon」の活動などを経て、2011年に3rdアルバム『Lasers』が自身初の全米アルバムチャート初登場1位に輝き、ヒップホップ界における最重要アーティストの1人となった。その後、2022年の『Drill Music in Zion』はNPR、Complex、The FADERなど、多くのメディアや批評家から高い評価を獲得した。

ルーペ・フィアスコは、幼少期から空手や剣道などの武術を学び、アニメやゲームなど日本文化にも造詣が深い。また、マサチューセッツ工科大学の教授としても「Rap Theory and Practice」を教えるなど、音楽活動以外にも多岐にわたる活動を行っている。彼は自身で設立したコミュニティ団体にも力を注いでおり、社会貢献にも積極的に取り組んでいる。

『Samurai』は、コンセプチュアルなアプローチで知られるルーペ・フィアスコのアルバムの中でも、最も本質的な作品になると期待されている。
ルーペ・フィアスコのニューシングル「Cake」を聴いた感想は、一言で言えば「さすがルーペ!」だった。彼の特徴である複雑な内韻と文学的な詩節が、Soundtrakkのインストゥルメンタルに乗せて完璧に調和し、中毒性のあるトラックを生み出している。曲のテーマは、ルーペ・フィアスコ自身が語っているように、彼の個人的な経験とラップ・コミュニティに対する責任感、そしてエンターテインメント業界での戦いなど、多岐にわたる。彼の深い内面と鋭い観察眼が、言葉を通して鮮やかに表現されていると感じた。

アルバム『Samurai』は、彼のこれまでの作品の中でも特にパーソナルな作品になるとのこと。ルーペ・フィアスコが自身の経験と葛藤をどのように表現しているのか、そして彼がどんなメッセージを伝えようとしているのか、今から非常に楽しみだ。

また、今回の楽曲は、彼の日本文化への造詣の深さを感じさせる。彼の音楽には、常に彼の生い立ちや経験が色濃く反映されているが、今回の『Samurai』では、日本文化への深い理解が彼の音楽に新たな次元をもたらしているように感じる。彼がどのように日本文化を自身の音楽に取り込み、どのような作品を完成させたのか、ぜひとも聴いてみたいと思う。
出典:Orchard Enterprises NY, Inc
出典:Orchard Enterprises NY, Inc

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まとめ作者