槇原敬之、全国ツアー完走!冬には新たなコンセプトの「マキハラボ」開催決定!
「Makihara Noriyuki Concert 2024 “TIME TRAVELLING TOUR” 2nd SEASON〜Yesterday Once More〜」が沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場でファイナルを迎えた。冬には新たなコンセプトのツアー「マキハラボ」を開催を発表
槇原敬之、全国ツアー完走!冬には新たなコンセプトの「マキハラボ」開催決定!
7月14日、沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場にて、槇原敬之の全国ツアー「Makihara Noriyuki Concert 2024 “TIME TRAVELLING TOUR” 2nd SEASON〜Yesterday Once More〜」のファイナル公演が開催された。
今回のツアーは、3月16日の東京を皮切りに、宮城、新潟、福岡、北海道、大阪など全国各地で行われ、2018年に行われた「”TIME TRAVELLING TOUR” 1st SEASON」のコンセプトを継承した。1st SEASONでは、リリースされていた楽曲の中から新作発表に伴うツアーではなかなか披露されてこなかった楽曲を中心に歌唱していたが、2nd SEASONでも、タイムトラベル感覚で楽しめる内容となっていた。
オープニングSEが流れる中、バンドメンバーたちがステージに登場し、続いて槇原もステージに現れた。大きな拍手が響く中、1991年にリリースした2ndシングル「ANSWER」からスタート。槇原は「今回のコンサートは90年代に焦点を当てたコンサートになっております。リアルタイムで聴いてくださった方にはとっても懐かしい感じのコンサートになっております。初めて聴く方にとっては、もはや新曲です!新曲を聴くような感じで楽しんでいただければと思います」と語り、会場の期待感を高めた。
その後、「80Km/hの気持ち」「さみしいきもち」「僕の彼女はウエイトレス」「2つの願い」といった、90年代を代表する楽曲を披露。さらに、衣装にも注目が集まった。今回のツアー衣装は、槇原ファンならお馴染みの「BEAMS」窪浩志氏が担当。15年にも渡り、槇原のツアー衣装を担当している窪氏は、今回のツアーのコンセプトに合わせて、90年代の頃に槇原が着ていた服装のエッセンスを取り入れた衣装を制作。ブランド“ROMEO GIGLI(ロメオ ジリ)”を意識したデザインは、当時の雰囲気を彷彿とさせるものだった。
「I NEED YOU」「BLIND」「THE END OF THE WORLD」といった、陰鬱とした世界観が際立った楽曲を披露した後、「三人」や「キミノテノヒラ」「LONESOME COWBOY」などを楽曲の背景やエピソードを交えながら歌唱。楽曲への没入感が深まる演出は、観客を魅了した。
後半戦に入る前に、槇原は「みなさん、曲ごとにいろんな思い出を作ってくださっていると思うんです。いつかみんなで『こんな思い出があった』って反芻し楽しめるような時間がまた持てたらと思って、今回のツアーを行おうと思いました」と語り、2度目の「TRAVELLING TOUR」開催を決めた思いを明かした。さらに、「今、ほとんど世の中にいいニュースが飛び込んでこなくて、生きるのも大変じゃないですか。ちょっとくらい楽しい気持ちにさせてくれ!って思ったりしますよね。そんな時、90年代の曲だったら楽しい気持ちになってくれるんじゃないかなって思ったんです。90年代って元気だったり、わけもなく前向きだったり、ワクワクしたりしていたので、そういうのをもう一度みんなで思い出せれば」と、ツアーに込めた思いも語った。
サブタイトル「Yesterday Once More」については、「ウォーキングをしていた時に神のお告げのように頭に入ってきた」と話し、「『Yesterday Once More』という曲がアメリカのチャートに入ってきた時、ちょうどベトナム戦争が起きていました。それまでは『行け行け!』というムードだったアメリカに、この曲が流れたことによって『あれ?僕たち何やっているんだろう? 戦争してる場合じゃないのに』ってマインドシフトしていったと聞きました。今、誰も望んでない戦争が起こっている時代に、何か音楽の力を信じられたらいいなと思いました」と、カーペンターズの楽曲を引き合いに出して、今の世界情勢を音楽の力で変えられたらという願いも込めていることを伝えた。
後半は、「No.1」「SPY」「Hungry Spider」といったヒット曲を立て続けに披露し、最後は「どんなときも。」を、立ち上がり手拍子を送るオーディエンス全員と歌って締めくくった。
アンコールの声に応えて、再び槇原がステージに登場。そしてここで、冬に新たなコンセプトのツアー「マキハラボ」を開催することが発表された。「マキハラボ」は、ピアノ、弦、コーラス隊、パーカッション、歌だけで、どこまで世界観を表現できるかという、実験室のようなコンサートにしたいという。11月25日の東京を皮切りに、京都、兵庫、そして、12月26日大阪の7公演がサプライズ告知され、会場を大いに沸かせた。
最後に、槇原は「まだタイムマシンは90年代に留まったままです。90年代の曲をもう一曲お届けします」と言って「北風〜君にとどきますように〜」を歌唱。そして「そうこうしてる間にタイムマシンが現代に戻ってきました。一番新しい曲を聴いてもらいたいんですがいいですか?」と、5月1日に配信リリースした新曲「うるさくて愛おしいこの世界に」を披露した。
代表曲の一つ「もう恋なんてしない」を会場のファンとバンドメンバーと共に一体になって大合唱したのち、槇原は舞台に一人残りピアノ弾き語りで「君は僕の宝物」を披露し、ツアーファイナルは幕を下ろされた。
槇原敬之の全国ツアー「Makihara Noriyuki Concert 2024 “TIME TRAVELLING TOUR” 2nd SEASON〜Yesterday Once More〜」のファイナル公演は、90年代の楽曲を中心としたセットリストで、まさにタイムトリップしたような感覚を味わえる、ファンにとって最高の時間だったのではないだろうか。
特に印象的だったのは、槇原自身が楽曲に込めた思いやエピソードを語る場面だ。楽曲の背景を知ることで、聴き手の心に深く響き、より一層楽曲への理解と共感を深めることができた。また、今回のツアー衣装は、90年代の槇原を彷彿とさせるデザインで、当時の雰囲気を再現し、懐かしさと新しさを同時に感じることができた。
そして、冬に開催される新たなコンセプトのツアー「マキハラボ」の発表は、ファンにとって大きなサプライズだった。ピアノ、弦、コーラス隊、パーカッション、歌だけで構成されるという、これまでのツアーとは全く異なる形式は、どのような世界観を表現するのか、今から期待が高まる。
槇原敬之の音楽は、時代を超えて愛され続けている。今回のツアーを通して、彼の音楽が持つ力強さと深み、そして、彼の音楽に対する熱い想いを改めて感じることができた。これからも、槇原敬之の音楽が、多くの人々に感動と希望を与え続けてくれることを期待したい。