株式会社ドワンゴとBillboard JAPANは、ニコニコ動画に投稿されたVOCALOID楽曲の人気度を測る「ニコニコ VOCALOID SONGS」の2024年上半期チャートを発表しました。
2024年上半期首位を獲得したのは、吉田夜世の『オーバーライド』です。軽快なメロディと魅力的なMVが話題となり、二次創作動画も数多く生まれています。ニコニコ動画では330万回、YouTubeでは2,300万回を超える再生数を記録し、Billboard JAPAN「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」では9回も1位を獲得しました。
2位には、原口沙輔の『人マニア』がランクインしました。原口沙輔は2018年にトラックメイカーSASUKEとしてメジャーデビューした15歳の音楽家で、2023年8月に自身初のボカロ楽曲として『人マニア』を公開しました。同曲は「ボカコレランキング」で11位を獲得し、「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」では15週連続1位を獲得するなど、大きな人気を集めています。
3位は、中毒性のある楽曲として話題のjon-YAKITORYの『混沌ブギ』です。ニコニコ動画だけでなく、YouTubeやApple MusicのMVランキングにも登場し、幅広い層から注目を集めています。
その他にも、DECO*27の『ラビットホール』、サツキの『メズマライザー』、すりぃの『テレキャスタービーボーイ(long ver.)』など、人気ボカロPによる楽曲がチャートインしています。
このチャートは、動画再生数、コメント数、いいね数、二次創作動画作成数などのデータを基に、Billboardが独自開発した係数を乗じて算出されたものです。
ニコニコ動画発のボカロ楽曲が、こうして「Billboard JAPAN」のチャートにランクインするというのは、ボカロ文化が大きく発展し、その影響力が強まっていることを示しています。
特に、吉田夜世の『オーバーライド』は、中毒性のあるメロディと映像が話題となり、多くのリスナーを魅了しました。楽曲だけでなく、MVや二次創作動画も人気を博し、ボカロ文化の広がりを感じます。
原口沙輔の『人マニア』は、15歳という若さでメジャーデビューを果たした原口沙輔の実力と、ボカロ楽曲への情熱が感じられる楽曲です。今後の活躍にも期待したいところです。
jon-YAKITORYの『混沌ブギ』も、中毒性のあるメロディと個性的な歌詞が印象的な楽曲です。幅広い層から支持を集めていることは、ボカロ文化が世代を超えて愛されていることの証左でしょう。
今回のチャートは、ボカロ楽曲の多様性と人気を改めて示すものであり、今後のボカロ文化のさらなる発展を期待させる結果となりました。